「福島第一原発メルトダウンまでの50年」を読んで(その1)

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題記の本を、Amazonのなかで偶然発見したので読んでみました。

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私が注目したのは、
 ①本の帯の「主力の緊急炉心冷却装置はなぜ使われなかったのか」
 ②発売直後なのに在庫ゼロ
の2点でした。
特に①に関しては、事故調査委員会報告では???だったところが、
納得いきました。
しかし、読んで1週間もすると、それは著者(元新聞記者)の視点であって
エンジニアの視点では少し違うと感じるようになりました。

なので、それについて書いてみたいと思います。
最初に断っておきますが、私は原発反対論者ではありません。
安全に制御できるならば使って構わないと思うのですが、
どうも怪しい感じがしていました。
この本を読んで、その思いは強まりました。

まず、著者が調べ上げた事実+私の理解を簡単に記述すると、
緊急炉心冷却装置(以後ECCSと呼ぶ)には以下のものがあります。
①高圧注水系(HPCI)
②低圧注水系(LPC)
③格納容器スプレイ系
④自動減圧系(ADS)

上記の①が本命のもので、
②は原子炉が低圧になって交流電源も無いと使えない
③は炉心を冷やすものでは無い
④は圧力調整であって冷却ではない
つまり、緊急時には、まず①を使うという想定です。

しかしながら、事故調の報告書に出てくるのは、
非常用復水器IC(1号機)、原子炉隔離時冷却系RCIC(2-3号機)であって、
ECCSに比べると、はるかに冷却性能が劣るらしい。
では、何故ECCS(上記の①)を使わなかったかというと・・・
というのが本のストーリーです。


しかし、色々調べるとですね・・・色々な事情が見えてくるんです。
重要な分岐点で、大きな判断ミスをしたのは何故なのかを考えて見たいのです。
そして、現在の新基準の中に、それらの対策が入っているのかどうかを確認します。


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 2016_04_22

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