十字沸石の結晶形態のふしぎ(その3)

Category: 鉱物結晶図鑑  

現時点のデジタル鉱物図鑑では、灰十字沸石の結晶系は単斜(擬斜方)で、β=90°に
なっていますが、結晶図はベグマタイト誌に記載された値のβ=124.75°で描いています。

これについては、
β=124.75° ⇒ 単斜のβ
β=90° ⇒ 擬斜方のβ
と判ってはいましたが、擬斜方って何だろう?と思っていました。

しかし、今日、結晶図を見ていて、柘榴石の斜方12面体を元に十字沸石の柱状双晶が
出来る事に気付きました。

twin20150503_001.jpg


苦労して接触双晶を作らなくても、あっと言う間に、ここまでできるんですねえ。
たぶん、これが擬斜方ってことなんだー。
ならばと思って、2軸の貫入双晶も作って見ましたら・・・・

twin20150503_003.jpg


あっという間に、これ(Fig. 500タイプ)も出来てしまいました。
さすがに、3軸貫入双晶は無理ですが、簡単に出来過ぎて少し拍子抜けでした。

また、手持ちの十字沸石を調べてみましたところ、以下の結果でした。
 埼玉県吉見: 双晶なし(ただし、Fig. 501タイプは現地見落とし有りそう)
 新潟県小杉: Fig. 501タイプの部分双晶を発見

最近になって十字沸石に強い興味を覚えたのは、ある目的の為に、完全な3軸貫入双晶
を得たいと思った為ですが、別タイプの3軸貫入双晶ならば家に有ったわけです。
それにしても小杉のは1998年採集なので、17年近く気付かなかったことになり、
何とも恥ずかしい限りです。

特に、Fig. 501タイプの双晶は、結構多く存在するという印象ですので、
皆様も是非ご確認ください。


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 2015_05_03

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