測角のすすめ(その4)

Category: 鉱物結晶図鑑  

今回は、測角後のミラー指数の求め方を説明します。
具体的には、「ミラー指数が既知の面」との面角から、ミラー指数が未知の面のミラー指数を
求めてみます。

その前に、「ミラー指数が既知の面」との面角がx度だった場合、同じ面角になる結晶面は
複数あることを知っておいてください。(数学的には無限にあるのですが、有理数の法則と、
通常のミラー指数は1桁でせいぜい5以下などの経験則により、かなり絞られます。)
例えば、以下の水晶のr面と隣り合うz面が、それに当たります。

水晶の面角

以下は、結晶シミュレーションソフトの測角支援①の画面ですが、計算結果として
偏差が同じ値のz面(011)と(1-11)の2面が見えます。

測角支援①


では、どうやってミラー指数を特定するかと言うと、私の場合は以下で求めています。
<1>別の「ミラー指数が既知の面」が有る場合
 ・1つ目の既知面との面角から、測角支援①を使って複数のミラー指数候補を求めます。
 ・2つ目の既知面との面角から、測角支援①を使って複数のミラー指数候補を求めます。
 ・両方の候補に存在するミラー指数を、最終候補とします。

<2>2面の稜線の角度(晶帯軸)を参考にする場合
 ・ミラー指数が既知の面との面角から、測角支援①を使って複数のミラー指数候補を求めます。
 ・複数のミラー指数候補を結晶データに入れて、結晶図上で稜線の傾きを確認します。
 なお、この方法は目視に頼るので、他の稜線と平行になっている等の条件が無いと不正確に
 なりますが、ある程度候補は絞られて来ます。
 最終的にはミラー指数候補の結晶面データを全部入れて、結晶図上で確認するので、
 <2>の確認は毎回行います。


この作業においては、1つ目2つ目の「ミラー指数が既知の面」を、どうやって確定させるかが、
非常に重要だと思います。そこには鑑定者の力量が、必要かもしれません。


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 2014_08_31

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