鉱物結晶図鑑の特徴: 結晶学のはなし

Category: 鉱物結晶図鑑  

次に結晶学のはなしについてです.
こちらも,一般向けの鉱物本としては,初めての試みが有ります.

一般的な鉱物本では,7つの結晶系とブラベー格子の表面的な説明に留まるものが殆どで,
まれに32晶族の定義やステレオ投影図が載っていても説明が殆どありません.
説明が有っても難しい数式が沢山出てくる場合が多く,結晶は好きだが結晶学と聞いただけで
避けてしまう鉱物マニアが沢山いる様です.

そこで,本書では,①結晶の形を鉱物の同定に役立てる,②結晶の形の不思議さに興味を
持ってもらうことを主なテーマとし,32晶族の定義とステレオ投影図の説明にかなりの
ページを割きました.
主な,試みを以下に列挙します.


1.結晶面の対称操作として,点対称・面対称・回転操作を細かく説明
2.ブラベー格子についても全晶系について詳述しましたが,ここまで説明した本は見かけ
  ませんでした.ただし,これは32晶族とは関係ないので付録にしました.
 (鉱物学ではなく化学系の学生が読んでも為になる内容と思ったので付録に残した)
3.面の対称操作の組み合わせとして,32晶族を難しい群論を使わずに導出した.
  ただし,ここは説明が最も難しいので,判った気になってもらうレベルです.

ここまでは,読み飛ばしても良く,以下4.5.6.が本書の中心部です.

4.32晶族の定義を表にまとめた.(こういう表で,正しそうなのが少ないです)
5.32晶族に対応するステレオ投影図について,ステレオ投影図の作成過程も含めて示した.
  この過程で,32晶族の定義表も理解できます.
6.{321}面で構成される結晶をc軸から見た結晶面と,ステレオ投影図の一般点が、全ての
  32晶族について対応することを示した.
  視点が同じなので対応すると考えたが,本当にきっちり対応します.
7.コンピューターによる結晶図作成方法を紹介
  若い世代の方には興味がわく内容と思う.ここで使ったプログラム(約800行)を付録に記載し,
  Webでも公開する.なお,結晶描画ソフトの中心部も同様のプログラムだが,色々機能追加されて
  いて約2万行になっている.
8.正多面体のおはなしを記載


以上の事を,難しい数式をほとんど使わずに,図と表のみで説明しています.
従来の鉱物本とはかなり異なるので,こちらも突っ込みどころ満載です.
暖かい目で見て頂ければ幸いです.


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 2013_05_11

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