閃亜鉛鉱の結晶形態についての一考察

Category: 鉱物結晶図鑑  

先日の新宿ミネラルフェアでは、薄緑色の(鉄分の少ない)閃亜鉛鉱も購入しましたが、
それをキッカケに、以下の写真を思い出しました。

閃亜鉛鉱 矢⑤沢

この写真は、鉱物結晶図鑑の閃亜鉛鉱の頁に載せる予定でしたが、2つの結晶が
(まるで日本式双晶の様に)1つの結晶面で繋がっているメカニズムが判らず不採用になりました。

凹面が見える事から、最初は双晶の様に思えました。
閃亜鉛鉱の双晶と言えば、以下に示すように、スピネル式(8面体の接触双晶)と
ダイアモンド式(4面体の貫入双晶)があります。

スピネル式0

しかし、どちらにも写真の様な結晶面はありません。
Dana6、Dana7にも、写真の様な結晶図は有りませんでした。

それ以来、ずっと不明なままでしたが、先日ある事に気付きました。
以下は、ダイアモンド式(4面体の貫入双晶)を尖がっている方向から見た結晶図ですが、
白色の結晶が反対を向いていたらどうなるでしょうか?

閃亜鉛0a

答えは以下です。
双晶特有の対称性は無いのですが、2つの結晶が1つの面で繋がりました。
残念ながら双晶ではありませんが、片方の結晶が単純に60度回転して貫入
している状態です。写真の結晶面とも良く似ています。

閃亜鉛1

さらに、もう1つの可能性について考えてみました。
上の結晶を反対から見ると左下図の様になります。
そこに、成長途中の面を置いてみると(右下図)、これも写真と同じような面になります。

閃亜鉛1a 閃亜鉛2

これらの推定が合っているか、どちらの可能性が高いか実物で調べようと思っていますが、
肝心の結晶を大事に仕舞いこんだため、出来ないでいます。


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 2014_06_11

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