今日は久々に結晶ネタです.
実は,前回の鉱物同志会の例会で,長野県のM氏に「是非とも見せたい結晶が有る」と言われ,
見せられたのが下の写真の結晶です・

DSC00747のコピー

私が,「ああトパズですね」と言ったら,「やっぱりそう見えますよね?」と嬉しそうにM氏.
「実は,これは子供用に買った小さな水晶片の大入り袋(ブラジル産?)から見つかったので,
たぶん水晶です.」との事.
そうなると,どれがどの面なのか?????と興味津々になる私.ますます嬉しそうなM氏.


ヒントは下の写真の条線だろうか?確かにこれは,水晶のm面の特徴である.
そうすると,トパズの庇面に見えたのはrかz面だろうか?
それにしても,変な形である.

DSC00753のコピー


この大きさなら,誤差は大きいが接触測角器で測角できる.
M氏は測角していないそうなので,お借りして自宅で測角してみた.(下図参照)

トパズに見える水晶1


たぶん,水晶の普通の面(rzmsxξ)で構成されているであろうと推定し,過去に作成した
水晶の(rzmsxξ)面を含む結晶データを読み込み,結晶図画面でMキーを押して
結晶面の全組み合わせの面角を表示(下図)し,実際の測角値と見比べた.
(この機能は,出現していない面も含めて面角計算するので,こういう時に便利です.)

トパズに見える水晶1a


暫く調べて,何となく分かったので結晶図を作成してみた.こういう場合は,
基準となる面を見つけるのが重要だが,やはり条線のある面をmとすると辻褄が合ってくる.
右側面にξ面が出ていたのには少し驚いたが,これが出ていないと,こんな形にはならない
様な気がする.
ちなみに,この結晶には水晶特有の面の対称性が見られないので,結晶図作成に際しては
例えば面グループ名rについて,r1r2r3r4r5r6の様に,1グループ=1面になるように
テキストデータを手動で変更した.左上の小さな結晶面は,実物には無いc面である.
この方向が結晶のc軸なので,r1面が大きくなってm面を覆ってしまった結晶と判る.

トパズに見える水晶2


それにしても,測角に約30分,結晶図作成に約30分.
私にとっては至福の1時間であった.
M氏に感謝感謝である.



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